理解の定着

問題集や模試の解き直しを一生懸命やっているのに、成績が伸び悩むことがあります。

ある程度、量をこなさないと効果が出ないということもありますが、「定着」に問題があることもあります。

解説を読んで理解でき、解き直したら正解できるのに、時間を空けるとまた解けなくなる。

つまり、その場では問題をクリアしても「定着」していないのです。

なので、忘れそうな時期を見計らって、もう一度見直すことがより重要になります。

それをコツコツと続けていけば、必ず「定着」し、他の初見の問題でも解けるようになります。

一度地図を見て歩いた街を、数日後にまた歩くことを想像してください。

1回目は地図や方角などで頭がいっぱいでも、2回目、3回目となると、建物や植生など周辺のことにも気づくはずです。

そうすると、別の道もまた見えてくるかもしれません。

つまり、1つの問題を味わい尽くして、その周辺まで知ることが大切です。

さて、秋も深まってくると、様々な問題集に手を出したくなります。

しかし、大切なのはやはり「定着」です。

これができて初めて数をこなす段階に入ります。

なので、問題をいくら解いても成績が伸びずに悩んでいる方は、まずは焦らず、これまでに解いた問題に向き合ってください。

間違えたり解けなかったりした問題が、貴重な財産となるはずです。