進路指導の実態

高校での進路指導は適切に行われていると思いますか。無知な進路指導の先生が偉そうに生徒の将来を決め込んでいる実態を知るにつれ、強い憤りを覚えます。

生徒は大学生になるために勉強をするのではありません。目的はより先にあるもっと大きなもので、入試で合格することはその手前にある一時的な目標に過ぎません。

そもそも、進路相談を受けたとき次の項目に答えられるでしょうか。
 ・その業界にどんな職種があるか?
 ・業界マップを認識しているか?
 ・商流を把握しているか?
 ・パラダイムシフトをどう捉えているか?

私は大手メーカーで、仕事の一部として、技術系の大学生・大学院生に対するリクルート(採用)活動をしていました。そんな私でさえ、自分の知識や情報が古くなっていないか確かめたうえで、これらのことを伝え、幾つかの提案をしています。自分の専門外の分野についての相談があれば、当然調べます。生徒の人生がかかっていますから、ある意味、学習指導よりも大事です。一生懸命にリサーチします。

高校での進路指導もそうあるべきです。でも実態はそうなっていないんですね。ろくに調べもせず、薄っぺらな知識と大学の偏差値を見てしゃべっているだけ?
今すぐに消えろ。

特に高校生の皆さんは頼るべき相手を間違えないでください。未来のことをあれやこれや考えている人や、最新の技術・製品についてよく調べている人を見つけて相談してみてください。
物事は多面的であって、支配因子はすぐに変化します。一時的なことにとらわれず、将来の、世の中がどのように変化しようと柔軟に生きていける強靭性を身につけてください。
共に未来を切り開きましょう。